利回りとは?投資初心者が覚えたい用語を解説します。

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電卓と人差し指

利回りとは?

利回りとは、投資によって得た収益を1年間の平均値で表したもので、端的に言ってしまえば「1年あたりの儲け」がわかる数字です。正確には年間利回りと言いますが、一般的に「利回り」と呼ばれるものは年間の数字のことを指します。

外貨投資でドルに投資した例で解説していきます。以下のような条件で1年間運用したとしましょう。

  • 投資金額100万円
  • ドルの価格が1ドル100円
  • 利息が年間5%

上記の例だとまず1年間の運用で、100万円×年間5%×1年で5万円の利息が得られます。

そして、1年後に1ドル107円に値上がりしたところで円に戻した場合、投資金は107万円になっていますので、売却利益7万円+利息5万円で12万円の利益が出たということになります。

年あたりの儲けは12万円となり、「年間12%の利回り」ということとなります。
 

利回りと利率の違い

利回りと同じく、年あたりの収益を表した数字で利率というものもあります。同じような意味と解釈されることもありますが、厳密には違うものです。

利率は「利子率」とも言うべき数字で、読んで字の如く「利子や分配金によって得られた年間の収益のみを指す」ものです。前章の外貨投資を例にするなら、利回りは12%でも利率は5%となります。

このように、利回りと利率は明確に分けられるもので、算出される数字が全く違うものになることも珍しくありません。

複利と単利の違いは?

銀行の利息や株の分配金などの「預ける・所有しているだけで得られる利益」には、複利と単利の2種類があります。

「元金のみに掛けられる」単利の場合は、100万円の資本金に年間5%の利息で、1年ごとに5万円ずつ得られる仕組みです。複利の場合は、「資本金の額に対して掛けられる利息」なので同じ5%でも以下のようになります。

  • 1年目 100万×5%=5万円
  • 2年目 105万円×5%=5万2500円
  • 3年目 110万2500円×5%=5万5126円

上記のように、1年ごとに資本金は利息によって増えていき、複利の場合はそれに対して同じ利率がかけられるのでどんどん増えていきます。

複利であっても単利であっても「利率」は同じ5%です。しかし、収益の額が変わるので「利回り」は年ごとに変わっていくことになるでしょう。

表面利回りと実質利回り

利回りには「表面利回り」と「実質利回りの」2種類があります。前章の外貨投資の例で算出した12%という利回りは、収益のみを計算した表面利回りです。

実質利回りは、税金や経費などの「引かれる要素」も取り入れたうえで算出する利回りのことであり、より正確な利益を算出できるものと言えます。

ざっと数値を出すなら表面利回りの方が便利ですが、運用計画を立てるときや確定申告のときなどは実質利回りで正確な数値を出すべきでしょう。

利回りの計算方法

これまでの例は「利回り」という概念を理解しやすいように、極力シンプルな設定でご説明しましたが、実際の投資ではもっと複雑な数字を計算することになるでしょう。

そのため、以下に記述した「利回りの方程式」を知っておくととても便利です。

・利回り=(収益-税金・経費)/投資元本÷運用年数×100
上記は「実質利回り」を算出する方程式です。先ほどの外貨投資の例で、5%の税金がかかると仮定して計算してみます。

・(12万円-5万円)/100万円÷1×100=7%
このように実質利回りは表面利回りより大きく違うことがわかりました。また、上記は本来であれば税金の他にも、換金した際の手数料などもマイナス分に含まれます。

外貨以外の金融商品の利回りについても基本的には同じ方程式を用いますが、その内訳が微妙に異なりますので、以降で一つ一つ解説していきます。

不動産投資の利回り計算方法

・利回り=(家賃収入-税金・経費)/不動産購入金額÷運用年数×100

不動産投資の場合は、資本金がそのまま不動産の価格となり、投資した物件の「家賃収入」が主な収益となります。

資本金に左右されず毎月決まった額を得られるというメリットがありますが、空き室ができてしまうと大きく利益が下がってしまうというリスクもあります。

そして、「税金・経費」の項目も固定資産税や維持費、保険料など様々な要素があるので、正確に把握しておく必要があるでしょう。
 

株式投資の利回り計算方法

・利回り=(売買損益+分配金-販売手数料-税金・経費)/投資元本÷運用年数×100

株式においての収入の一部となる分配金は、基本的には外貨投資の利息と同じようなものですが、企業の景気や経済状況によって金額が変わるのでやや不安定です。

それと株式の場合は、株そのものは持っていても税金はかかりませんが、売却することによって得た利益分は課税対象となります。保有しつづけていれば、年間の税金は分配金分のみとなりますので経費は安く抑えられるでしょう。

株式の利回りは、買い時や売り時によって大きく違うものと言えます。

まとめ

利回りというのは、自身の投資による費用対効果を把握する上でとても重要な数字です。利回りの数字と利率の数字、実質利回りか表面利回りかで大きく数字が違うことは前述の通りです。

投資運用では、利益だけでなく税金・経費・手数料など様々な要素が絡みあうので、正確な利回りを算出することは必要不可欠と言えるでしょう。

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